股・膝の症例

股関節

変形性股関節症

急性と慢性に分けて対応が大きく異なる。

急性の場合は疼痛が強く、可動域も著しく制限される。慢性の場合は特定の場面での痛みがあるため、落ち着いて施術やリハビリが可能です。重症化すると手術の打診がされることが多い。その場合は関節鏡視下手術法か、人工関節置換術となる。

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臼蓋形成不全による股関節痛

先天性股関節脱臼(先股脱)に代表される股関節の形状問題が、成人後に股関節痛や関節制限という症状で起きてくる。この場合、同側WBやB1、下肢においては潤滑不全に陥りやすい。

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ペルテス病

5~10歳の男児に多い、大腿骨頭部が壊死する病気。この年齢層で発する股関節~膝関節の痛みは要検査が必要となる症例が多いため、まずは医科の受診を勧める。

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大腿骨寛骨臼インピンジメントFAI

関節唇損傷の代表例。肩関節と相同関係にある股関節の十分な可動範囲故の問題であり、ほとんどが保存療法で回復する。しかし、早期改善が出来ないと晩年の変形性疾患を誘発する可能性があることも考慮すること。

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特発性大腿骨頭壊死症

骨頭部の血流障害で起きる壊死症。初期は腰や膝、太もも、お尻に痛みが出ることもあります。 特発性故に原因不明ですが、ステロイド剤やアルコール依存などが考えられています。

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大腿骨頚部骨折

壮年~高齢者の転倒時に発生することが多い。完全骨折でもキレイに噛み合っていれば歩行が出来ることも多く、それで来院されると誤診する場合もあるので要注意。要手術となり、置換術に至る方も多い。

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膝関節

変形性膝関節症

脛骨大腿関節で起きる変形性疾患。発症年齢層が高くなるため、半月板変性や骨膜反応など加齢からくる根強い潤滑不全が起きている。WB、Hip、足関節といった他部位の影響も大きく、単一関節で診てはいけない。

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膝蓋大腿関節症

膝蓋骨と大腿骨の間でなす関節で生じた疼痛。膝蓋上嚢という関節包があり、膝蓋骨の滑走をスムーズに行うため滑液包とも言える。疾病期間が長いと内部で癒着が生じてしまう。

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O脚、X脚

生理的な範疇を逸脱したO脚・X脚はに大別される。変形性股関節症の代償や変形性膝関節症の結果など、加齢に伴う変性なのか。若い方と高齢者では背景や説明が大きく違う。

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反張膝・屈曲膝

PI-tの影響が大きい。反張膝が起きる根本原因が改善されないと、過荷重系による半月板変性の助長がある。

ASの影響が大きい。非荷重性離開を改善し、WB体操をはじめとした運動指導および習慣化が重要。

関節リウマチ

リウマチは全身性の疾患であり、膝だけでなく他の部位でも何かしらの症状が起きている場面があります。問診の幅を広げて、一つの可能性として頭の片隅に入れておきましょう。

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スポーツ障碍

半月板損傷

急性外傷を除く、亜急性の半月板損傷は圧痛のみで確認するのは困難。膝痛が限局性にある場合はMRIやCTの受診も検討される。内側半月板が負傷しやすく、栄養環境の悪い場所であるため修復も遅い。

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オスグット・シュラッター病

脛骨粗面に付着する膝蓋腱が固くなり、脛骨粗面に対して牽引応力が働くことで起きる骨膜反応。重症化すると剥離骨折となる。

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ジャンパーズニー(膝蓋腱炎)

大腿四頭筋付着部型、膝蓋腱炎型の2種類があり、疼痛部位によって分かれる。
ジャンパーズニーはPI-tの代償性変性なのでWBの整復ができれば早期改善します。

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膝蓋骨脱臼

外側脱臼がほとんど。新鮮例では外傷ゆえの強い症状を呈するが、繰り返し起きる反復性脱臼の場合は疼痛軽微。問診で過去に脱臼経験があったかを確認する。

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ランナーズニー(腸脛靭帯炎)

内反膝(O脚)や足部過回内を素因として起きる膝外側痛

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鵞足炎

変形性膝関節症と近い膝内側痛を訴える。運動に関連する。

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膝離断性骨軟骨炎

膝内側を中心に起きる骨および軟骨表面に起きる剥離骨折および変性です。関節内で起きるため腫脹、発赤は軽微ですが安静を中心とした対応になります。

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膝靭帯損傷

内側側副靭帯損傷が大きく、急性で起きれば腫脹発赤も激しい。亜急性で起きる場合は慢性的な膝関節痛もあり、変性した靭帯の修復は困難なため基本的な膝関節症の対応となる。

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